そして誰もいなくなった。

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<<感想>> -アニメ- 「魔法使いの嫁4話~5話」

 

 

 

 

「・・・止まり木を見つけたかもしれないのに、

                  私はいつ死ぬのだろう。」

 

 

 

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というわけで、「魔法使いの嫁4話~5話」視聴しました。

 

あらすじは......特に語る必要はないですかね。

 

正直、ストーリーとしては陳腐な感じがしますが、最後に智世の独白を聞いたときに、今までの出来事が押し寄せてくるように想起されました。

 

病弱の女、殺された猫、殺されたものの呪い、妙薬を求める男。

 

アニメの中で、死んでいく人たちを見ていて、ふと現実の死について思い起こされました。

 

わたしは、会計事務所に勤めていて、税理士会の会報とかが定期的に事務所に届くのですが、めくっていくと亡くなった税理士の名前とかが載っているんですよね。

 

年齢を見ると、うちの所長とあまり変わらないくらい。うちの所長は、普通に健康的ですが、あまり変わらないくらいの年齢で亡くなっている方も、一定数いらっしゃいます。

 

そういうのを見ると、死、というものを、漠然と考えていましたが、思ってたより身近に「ある」ものに感じられます。

 

アニメの中で、当たり前のように死んでいくものと、現実に死んでいくものに「差」はあまりないように、今回のアニメを見ていて感じました。

 

おそらくそれは、智世が、今回は視聴者側の視点で観察していたので、その智世の最後の独白ということで、一般視聴者の意見のように感じられたから、そんな倒錯的な思考に至ったのかもしれません。

 

そう考えてみると陳腐なストーリーでしたが、最後に巻き返されたような感じで、不思議な印象を持つ、回でした。